国土交通省と東日本高速道路会社は9月15日、東京外かく環状道路(外環道)の都内区間本線トンネル建設工事で使用するシールド機を公開した。外径16.1mの泥土圧式シールド機は国内で過去最大。世界でも最大級のサイズだ。当日は、前胴部を製作したIHI横浜工場で、1000個超のカッタービットを配した面盤の回転試験などを行った。
外環道の都内区間では、外径15.8mの本線シールドトンネルを、南行きと北行きの合計2本整備する。両トンネルともに北端に位置する大泉ジャンクション(JCT、練馬区)から南へ約7km分と、南端の東名JCT(世田谷区)から北へ約9km分に工区を分け、合計4工区を設定している。
南行きの2工区分は東日本高速が、北行きの2工区分は中日本高速道路会社が工事を発注。大泉JCT側と東名JCT側それぞれから掘り進め、井の頭通りとの交差部付近で地中接合する。総事業費は1兆6000億円を見込む。
今回公開したのは、大泉JCTを発進して南行きトンネルを構築するシールド機だ。この工区は、清水建設・熊谷組・東急建設・竹中土木・鴻池組JVが施工を担当する。シールド機はジャパントンネルシステムズが製作した。工場試験後は、発進基地となる大泉JCTのたて坑工事が終わり次第、現場で組み立て始める予定だ。